日本政府観光局(JNTO)が17日発表した統計(推計値)によると、4月に日本を訪れたタイ人は前年同月(3193人)比369%増え12万1000人だった。2019年同月比で73.4%の回復。タイの旧正月であるソンクラーン休暇や、桜シーズンによる訪日需要の高まりなどが影響した。
4月の訪日外国人旅行者数は194万9100人で、200万人に迫る勢い。桜シーズンによる訪日需要の高まりなどが影響し、前月に引き続き昨年10月の個人旅行再開以降で最高を更新した。回復率は2019年同月比で66.6%だった。観光市場の課題としては、航空券代などの物価高騰や、航空・旅行関連会社の人手不足があげられた。
地域別では、東アジア地域は夏ダイヤに合わせて航空便の増便・復便があり、堅調な旅行者数の回復が見られた。東南アジア地域と欧米豪地域は、祝祭日による旅行需要の高まりが押上げ要因となった。欧州地域は、ウクライナ情勢に伴う飛行ルートの変更でフライト時間が増加しており、訪日旅行の懸念材料となっている。国際線定期便の運航便数は、コロナ禍前の約6割まで回復している。
国別では、訪日客数の多い順に、韓国が46万7000人(前月46万6800人)、台湾が29万1600人(同27万8900人)、米国が18万3900人(同20万3000人)、香港が15万2800人(同14万4900人)。タイの訪日客数は香港の次に多かった。