タイ下院(定数500)総選挙が14日実施され、選挙管理委員会の途中集計(開票率99%)によると、王室改革などを訴える革新系野党「前進党」が第1党、タクシン元首相派の野党「タイ貢献党」が第2党につけ、民主派野党2党の議席が過半数を占める公算が大きくなった。バンコクビズニュースなどタイ各メディアが報じた。
報道によると、15日2時35分時点で、全選挙区9万5137カ所のうち9万4011カ所の投票所(98.82%)が開票した。投票率は75.11%。
小選挙区では、「前進党」が113議席(919万8639票)、「タイ貢献党」が112議席(892万9212票)を獲得し、過半数を占める公算。医療用大麻を推進する現連立与党の「タイ誇り党」は67議席(492万1812票)、連立与党の中核で親軍政党の「国民国家の力党(PPRP)」は39議席(393万8321票)、プラユット首相が党首の「ルアム・タイ・サーンチャート党」は23議席(339万4397票)、連立与党の「民主党」は22議席(218万7465票)だった。
比例代表は「前進党」が1347万9746票、「タイ貢献党」が1031万5469票、「ルアム・タイ・サーンチャート党」が447万6464票、「タイ誇り党」が107万9766票、「民主党」が87万3795票、「国民国家の力党」が49万8989票を獲得している。