日本政府観光局(JNTO)が18日発表した統計(推計値)によると、12月に日本を訪れたタイ人は8万3000人だった。新型コロナウイルス感染症の影響を受けていない2019年同月(16万4936人)比では49.7%減だが、2021年同月(173人)比は大幅に増加した。
日本の水際対策の緩和や年末年始の休暇が、来日客数を押し上げた。バンコク~福岡間の航空路線の増便、バンコク~新千歳間の複便などもあり、日本への直行便数は前年同月に比べ回復傾向にある。
12月の訪日外国人旅行者数は137万人で、前月比約1.5倍だった。物価の高騰や航空券代の高騰、航空・旅行会社を取り巻く人手不足などの課題が、多くの市場で見られている。地域別では、訪日客数の多い順に、韓国が前年同月比4万2766.5%増の45万6100人、台湾が6万1566.7%増の17万200人、香港が19万3461.6%増の14万1300人、米国が1万1354%増の10万9500人。タイの訪日客数は米国の次に多かった。
また2022年の年間訪日タイ人旅行者数は前年(2758人)から大幅に伸び、19万8100人だった。訪日外国人旅行者数は383万1900人で、2019年(3188万2049人)比では88%減少しているものの、前年(24万5862人)からは勢いのある回復を見せた。タイや米国などが回復基調にあることが、全体を押し上げた。