タイ保健省は22日、年末年始の期間中に酒類の販売時間は延長しないと発表した。タイ観光の競争力強化のため、経済界からは深夜2時までの販売許可や14~17時の販売禁止の廃止などが提案されていたが、飲酒による犯罪や事故の増加を懸念し、解禁は見送られた。
全国酒類政策委員会の会議で、年末年始の酒類管理方針「飲酒したら運転しない、運転したら飲酒しない」を承認した。当委員会は、正月前の禁酒キャンペーン、飲酒運転の検査の徹底などを提案していた。
当局によると、年末年始は負傷や死亡につながる交通事故が多く発生。2022年12月29日から1月4日までの7日間は交通事故が2707回発生し、死亡者333人、負傷者2672人だった。そのうち、飲酒運転による事故は29.5%に達し、1万5000人が裁判で有罪判決を受けている。