世界経済停滞による影響で、不良債権(NPL)の上昇を抑えるため、大手商業銀行による貸出基準が厳しくなってきている。特に商業ビル、タウンハウス、格安コンドミニアムの購入者に対して厳しくしているという。
TMBバンク(TMB)カーンチャナー取締役は、不動産事業ローンは他業種に比べ貸出リスクが低いものの、現在不動産は需要より供給が多く、資産価値が急落していることなどから、貸出を控えているという。
またカシコーン・バンク(KBANK)のチャートチャイ執行役員は、50万バーツ以下のコンドミニアム不動産ローンについて貸出をしない方針であることを明らかにしている。現在需要があり資産価値があるものは、100-200万バーツのコンドミニアム、100-200万バーツのタウンハウス、300-500万バーツの一戸建て住宅であり、50万バーツ以下の物件は資産価値が急落する可能性があるからだとしている。