バンコク都内の渋滞緩和を目的に導入された高速輸送バス(BRT)だが、廃止が検討されていることがわかった。
タイ地元紙によると、BRTを運営するクルンテープ・タナーコム(KT)マーニット取締役は、乗車賃を現在の5バーツで継続していくことがバンコク都にとって大きな負担になっているとし、値上げせざるを得ない状況だと語っている。
ただし現在BRT利用者数は、目標の1日3万人を大幅に下回る約2万人となっており、このままでは値上げも厳しいとして、廃止も含めて対応策を検討しているそうだ。
ただし廃止する場合は、これまでBRTを利用していた市民の足を支援する必要があるとし、鉄道建設計画グレーライン(ワチャラポン~ラーマ9世橋)のオープンを待って廃止するべきとしている。
BRTとは、道路に専用レーンを設置し、その中をバスが運行するもので、渋滞に関係なく時間通りに目的地に着くことができることから、BTSと同じく市民の足として定着することを期待して導入されたものの、当初から利用者が伸び悩んでいる。