各報道によると、国家警察本部のウィチヤン本部長は23日、バンコクやチェンマイ県内で発生したM79発射事件に関与した容疑で、ピッサヌローク県出身の27歳の男、プレー県出身の37歳の男、サムットプラーガーン県出身の34歳の男、ナコンパトム県出身の年齢不詳の男及びナコンサワン県出身の30歳の男を逮捕し、銃器や通信機、爆発性物質、信管等を押収したことを明らかにした。
22日昼過ぎにチェンマイ県裁判所発行の逮捕状に基づき逮捕されたピッサヌローク県出身の男の供述に基づき残りの4人が逮捕された。また男は、チェンマイ県内で4箇所及びバンコク内8箇所で発生したM79発射事件に関与していることを認めているという。
男が関与を認めているのは、チェンマイ県内に関しては、4月4日に県都内で発生したマクロ駐車場及び家具工場の2箇所に向けたM79発射、9月6日にメーリム郡内で発生した軍基地に向けたM79発射及び9月12日に県都内で発生したネーウィン・チットチョープ氏岳父系企業に向けたM79発射で、またバンコク内に関しては、3月16日にヂャトゥヂャック区内で発生したアカラトーン前行政裁判所長宅近くの民家に向けたM79発射、4月10日に発生した首相官邸内のタイクーファー・ビル等に向けた3発のM79発射、4月28日に発生したバンコク銀行タリンチャン支店に向けたM79発射、5月14日に発生したプラトゥナムの高架からインドラ・リージェントホテル方向に向けた4発のM79発射、5月16日に軍が強制排除の準備を進めているとの情報に基づき行われたルムピニー公園に向けた60発のM79発射及び5月18日から同19日にかけての強制排除に乗り出した軍に向けた120発のM79発射。
元軍人で武器の扱いを熟知しているという男は、2009年4月の軍によるデモ隊に対する仕打ちを目の当たりにして、報復の為に犯行に及んだが、自分は反独裁民主主義同盟や赤服軍団とは無関係で、自分の目的を達成する為に赤服軍団になりすまして自警組織員になっていただけであると供述しているという。
M79の入手元に関しては、隣国との国境付近で入手したとのみ語り、詳細については語っていないという。
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