各報道によると、憲法裁判所判事のヂャラン・パクディータナーグン氏は1日、同裁判所判事が絡む職員の情実採用疑惑を裏付けるクリップをYoutube上に公開した者を刑事告発する方針である事を明らかにした。
同日朝招集された判事会議の席上で決定されたもので、当該クリップに関する釈明や説明の為の記者会見を開く方針は無いという。
ヂャラン氏は、クリップの中で元憲法裁判所事務局長のパイブーン・ワーラハパイトゥーン氏と共に情実採用疑惑の責任転嫁先として名が上がっていた。
判事の代表として記者会見に臨んだヂャラン氏は、自らの情実採用への関与を否定した上で、クリップの公開は、長期間にわたり展開されている憲法裁判所の信用失墜を狙った動きの一環として公開されたものであると指摘した。
ヂャラン氏によると、自分の4人の子供は憲法裁判所の職員採用試験を受験しておらず、クリップの公開により家族の名誉を著しく傷つけられたという。
ヂャラン氏は、国王訓辞に端を発した、野党ボイコット下で行われた2006年4月2日の総選挙の無効判決に向けた各裁判所との調整に動いた人物として知られ、またクーデター政権時代には法務省次官に就任すると共に憲法起草議会議員に選ばれていた。
タイの地元新聞を読む