各報道によると、12日午前、反独裁民主主義同盟の集会期間中に目撃された黒服集団と関係している容疑で身柄を確保され、その後保釈された元俳優のメティー・アモンラウティグン容疑者が法務省特別捜査局のターリット局長のもとを訪れ、電話で殺すと脅してきた同盟幹部でプゥア・タイ党議員のヂャトゥポン・プロームパン氏の保釈を取り消すよう要求した。
ターリット局長との面会を終えた後に開かれた記者会見の中でメティー容疑者は、ヂャトゥポン氏から電話で赤服軍団の裏切り者と非難された上で殺すと脅迫された事を明らかにした上で、むしろ赤服軍団が逮捕され、困難に晒されている時に何もしなかったのはヂャトゥポン氏の方であると非難した。
またメティー容疑者は、ヂャトゥポン氏は、タイコム前での活動の時に街宣車上から指示を飛ばし赤服軍団を壊滅に追い込んだだけでなく、4月10日のコークウア交差点の衝突の際には赤服軍団を助けようとせず、ラーチャプラソン交差点に留まっていただけだったと指摘した上で、同氏は大衆から票を集めるためのスタンドプレイを即座に止めるべきであると指摘した。
更に、赤服支持者の女性が集会期間中に死傷した参加者支援のために寄付した6,800万バーツの現金が、同盟幹部会議長のウィーラ・ムシッカポン氏の実妹と名乗る女性に持ち逃げされたと訴えている問題に関しては、ヂャトゥポン氏を含む3人がこの問題に関与しており、また現金を預かった者は既にマレーシアに逃亡している事を明らかにした。
尚、寄付金紛失問題に関しては、特別捜査局側は民事案件であるとして不介入の方針を示している。
一方、この告発に対してヂャトゥポン氏は、脅迫電話をかけたとのメティー容疑者の告発を否定した上で、寄付金をマレーシアに持ち去ったとされる同盟幹部の名前を明確にするよう要求した。
ヂャトゥポン氏によると、実際に受け取った寄付金の総額は3,700万バーツで、既に集会終了前に全て使用されていたという。
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