各報道によると、13日にアンダマン沿海地区を対象に一斉に行われた津波避難訓練は、"システム上の不具合"により散々な結果に終わったという。
今回行われた津波避難訓練は、2004年12月26日に津波に襲われたプーケット県、パンガー県、クラッビー県、トラン県及びサトゥーン県内の津波警報塔が設置されているアンダマン沿海地区で一斉に行われたが、一部の津波警報塔から発せられるサイレンや警告放送が、カバー範囲とされる1.5Km以内にいる住民等の耳に届かないというトラブルに見舞われ訓練参加者が混乱する事態になった。
これまでにも、システムの誤作動によりサイレンが不用意に鳴りだし周辺住民を混乱に陥れる事が度々あり、住民等の間で警報システムに対する不信感がつのっていた。
一方、いつ襲われるか分からない天然災害による被害を最小限に留める為に設置された警報システムに不具合が発生した事に対して、国立天然災害警報センター長を更迭するべきであるとの声が上がっている事に関して、ステープ副首相は、発生した不具合が人によるものではなく、システムによるものであったとしてセンター長を更迭する考えが無い事を明らかにしている。
ステープ副首相によると、発生した不具合に関する調査を進め必要な改善措置を講じるよう既に指示してあるという。
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