タイ憲法裁判所は1日、ペートンターン・シナワット首相とカンボジアのフン・セン上院議長の会話音声が重大な倫理違反だとする上院議員らの請願を受理し、ペートンターン首相に職務停止を命じた。
プラーチャーチャート・トゥラキットの報道によると、上院議員36人とサワット・タナサ将軍の請願について、憲法裁の審理委員会が協議。全会一致で請願を受理し、ペートンターン首相に対し、15日以内に答弁書を提出するよう決議した。
また、ペートンターン首相の職務を停止する申し立てについて、憲法裁は相当な理由があると判断。最終判決が出るまで、首相としての職務を停止すると7対2の多数決で決定した。
ペートンターン首相は1日、これに先立ち、1時間早い午前9時から閣議を開催。ペートンターン首相は前向きな姿勢を示し、「何が起こっても仕事を前進させなければならない。問題ない」と話した。ペートンターン首相は3日の宣誓式で、首相職と兼務する文化大臣に就任する。
ペートンターン氏の首相職停止中、スリヤ・ジュンルンルアンキット副首相兼運輸大臣が首相職を代行する。