民主主義市民連合幹部の1人であるソンティ・リムトーングン氏がオーソーモートー社(MCOT社、旧タイ・マスコミ公社)を相手取り1バーツ(約3円)の損害賠償を請求する名誉毀損訴訟に対して、民事裁判所は24日請求棄却の判決を下しました。 この訴訟は、オーソーモートー社系のCh9で放映されていたムァン・タイ・ラーイ・サプダーが放映打ち切りになった事に関して、実際には放送の中で政府の政策に対する批判を展開している事が同社の幹部にとって不都合であるという理由で放映打ち切りになったにもかかわらず、同社が2005年9月15日に開いた記者会見の席上では、王室に対する不適切な言及があった為に放映中止にしたと国民に誤解を植え付ける偽りの理由を開示したことにより、名誉を毀損されたとしてソンティ氏側が訴えていたもの。 この訴訟に対して民事裁判所側は、記者会見を開いた事はオーソーモートー社の利益を守る上で必要な事であったとし、更に記者会見の席上での発言は原告側の名誉を毀損したものにはあたらないと判断し、棄却の判決を下しました。 尚、ソンティ氏側は控訴の意向を示しているようです。 番組打ち切り当時、既に国王の認証を受け正当に院長の座についていた、汚職疑惑を多数抱えている政府側に取っては目の上のたんこぶ的な存在だった会計監査院のヂャールワン・メーンタガー女史の院長はずしの動きに対する批判を番組内で強めていたソンティ氏は、放映打ち切り後番組の放映元をプーヂャッガーン紙系のASTVに移すと共に、タンマサート大学の講堂(その後ルムピニー公園に移動)での公開放送方式に切り替えた事により、公開放送の場が次第に政治井戸端会議の場と化し、結果として反タクシン派の一大市民勢力の形成に繋ることになりました。
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