各報道によると、法務省特別捜査局のターリット局長は16日、反独裁民主主義同盟が集会活動を展開していた時期に発生したルンピニー公園脇の検問所に向けたM79発射等の容疑で15日に逮捕された、カッティヤ・サワディポン少将配下のスラチャイ容疑者が、少なくとも以下の8件の事件に関与したと見て捜査を進めている事を明らかにした。
1.3月28日に発生した第11歩兵部隊近衛師団本部に向けたM79発射
2.4月10日にバンコクのコークウア交差点でロムグラオ・トゥワタム大佐が黒服を着込んだ集団に銃撃され死亡した事件
3.4月21日に発生したパトゥムターニー県ラムルッガー郡内にある石油タンクに向けたRPG発射
4.4月22日に発生したBTS線サーラーデーン駅に向けたM79発射
5.5月7日に発生し警察官2人が死亡したサーラーデーン交差点の検問所の警察官に向けたM16の発砲
6.5月8日に発生したウォーヂューリヤン・ビルに向けた3発のM79発射
7.5月17日に発生したドゥシターニー・ホテルに向けたRPG発射
8.5月19日に発生した首都圏警察ルンピニー署の警察官住宅に向けたM79発射
また、ターリット局長は、スラチャイ容疑者が逮捕される前に、特別捜査局と海軍関係者との共同で行われた囮捜査により、同容疑者から6万バーツでライフル4挺、M79発射装置、手榴弾25発が囮捜査官に引き渡されていた事を明らかにした。詳細に関しては、19日に発表する予定だという。
更に、これまでのスラチャイ容疑者に対して行われた事情聴取により、黒服を着込んだ集団の幹部や扇動を受け持つグループ、実働部隊、資金支援者に関する有用な供述が得られているという。
一方、警察側が、16日に発生したナコンサワン県行政機構評議会議長暗殺事件にスラチャイ容疑者が関与した疑いがあると見て捜査を行っている事に関しては、特別捜査局の捜査範囲では無いと語るに留めコメントを避けた。
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