民主主義市民連合幹部のソムサック・ゴーサイスック氏は11日、国王が怪我療養中である折りに国民の多くが社会的な混乱を望んでいないこと、また政治攻撃に王室を持ち出すべきではないとする長老学識経験者のスメート・タンティウェーチャグン氏の警告を受け、14日に予定されている市民集会及び首相官邸へ向けたデモ行進を延期させる可能性がある事を明らかにしました。 ソムサック氏によると、12日に予定されている連合幹部間協議で最終的な方針を決定する予定でいるようですが、何れの場合であってもタクシン体制の打倒、タクシン暫定首相によるカリスマ発言に関する明確な説明及びアメリカ大統領に宛てた信書の内容の公表を要求する連合側のスタンスには変わりはないとしています。 一方、ソムサック氏の発言に前後して連合のスリヤサイ調整役は、あらためて14日に市民集会を予定通り開催する方針を確認した上で、デモ行進の行き先を首相官邸からタイ・ラック・タイ党本部前に変更する可能性がある事を明らかにしています。 デモ行進の行き先がタイ・ラック・タイ党本部へ変更される可能性があることについてスリヤサイ調整役側は、14日はタイ・ラック・タイ党の党設立記念日にあたり、連合側の主張を伝え、更に第一次タクシン政権誕生前夜にフィンランド国内で限られた幹部だけで行われたとされる謀議について追求する上で絶好の機会に為り得ると指摘していました。 因みに、フィンランドで行われた謀議では、ヨーロッパ型共和体制を模範に、王室の影響力を極力排除し、国家の指導者を超える権威が存在しない一党独裁体制の構築をゴールとする
フィンランド宣言が採択され、その後施行された愚民化政策やCEO型地方統治政策、複数の傘下政党で構成された事実上の一党独裁体制構想の発表や枢密院の軽視等は全て宣言に盛り込まれた究極のゴールを達成する為のものだったと指摘されていました。
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