民主党党首付のテープタイ報道官は6日、反独裁民主主義同盟幹部のスポン・アッターノン氏は、自らの身分を偽って僅か3,000バーツの航空券を無料で入手した事により、自らが非難している二重基準を自分自身の為に実践したと皮肉った。
この発言は、先にコーンケーン県内のタイ国際航空支店が、現職の下院議員にのみ支給される青色のクーポンを提示して無料で航空券を入手した行為が詐欺に当たるとしてスポン氏を刑事告発した事を受けたもので、民主党のナロン副報道官によると、スワンナプーム国際空港で航空券を受け取る際に、下院議員に支給される青色のクーポンを提示し、下院議員であると職員を誤解させ無料航空券を発券させた疑いがあるという。
一方、青色のクーポンを使用して無料航空券を受け取ったと指摘されたスポン氏は6日、指摘は信用失墜を狙った事実に基づかないものであるとした上で、民主党のナロン副報道官やソーポン運輸大臣を相手取った訴訟を民事・刑事両面から提訴する考えである事を明らかにした。
また、同様な疑惑を持たれている同盟幹部のアリスマン・ポンルゥアンローン氏は、搭乗する際に既に無効になっている下院議員の身分証明書を本人確認の為に提示した事は認めたが、無料航空券を受け取ったとされている事に関しては、タイ国際航空のコーンケーン支店側の手続き上のミスによるもので、実際には3,680バーツの航空券代を支払い済みだったとした。また、搭乗する前に発券担当職員から下院議員に認められている無料航空券を使用するかと聞かれた際に、自分は既に議員ではなく、無料航空券を受け取る権利は無いと受け答えしていたという。
アリスマン氏によると、ソーポン運輸大臣側から正式な回答が無かった場合は、証拠を見せてもらう為に赤服軍団を引き連れて運輸省に押しかける考えだという。
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