各報道によると、5日チャチュゥンサオ県県都内ナームデーン地区内にある地元行政評議会の建屋前で、行政機構評議会議長男性(43)が射殺されるという事件が発生した。
目撃者によると、議長が運転する車の後ろをつけていた乗用車に乗った人数不明の実行グループが、追い抜きざまに議長に向け銃弾を乱射し、議長の車が立木に衝突し止まったところで、後部座席に乗っていた実行グループの1人が議長の車のドアをあけ議長に向け数発の銃弾を発砲し逃走していったという。
議長は、旧タイ・ラック・タイ党党首代行のヂャトゥローン・チャーイセーン氏を初めとするチャーイセーン一族と親しい関係にあり、また日頃から命を狙われているとして護身用の拳銃を携行していたという。
また、殺害された議長は、地元赤服軍団の幹部としても知られ、4日には第11歩兵部隊前で反クーデター声明を読み上げるデモ隊を率いていた他、同日夜にはバーンポー郡内で開催された赤服軍団の集会の壇上で郡次官レベルの人物の更迭を要求する演説を行っていたという。
更に、議長は家具店のオーナーとの間で係争を抱えており、妻とオーナーとの間で口論が発生した事に怒りオーナーに暴行を振るい負傷を負わせた事もあったという。
警察側は、議長が絡む政治活動及び個人的係争の何れが事件の背景にあると見て捜査を進めると共に、犯行に訓練されたプロが関与していると見て実行グループの割り出しを行っている事を明らかにした。
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