情報当局筋は17日、非公然分離主義組織の統括組織とされるブーサートゥー傘下の組織が新たな破壊活動を計画している恐れがあるとして、関係当局に対して警戒態勢の引き締めを警告しました。 マレーシア国内で情報収集にあたっていたとされる情報当局筋によると、ブーサートゥー傘下のBIPP、BRN、GMP及びPULOを含む非公然分離主義組織関係者約150人が、タイ当局の目を誤魔化すためにマレーシアの軍服に似せた服を着込み銃器等を携帯し四手に分かれてタイ国内に密入国し、実行役に仕立てられた若者達に銃器類や爆発物、バイク等の支給を行うと共に、ターゲットへのマーキング作業を進めているとの情報を掴んでいるようです。 また、一部報道によると情報当局筋は同時に、政府や当局に対する信用失墜を狙ってソンクラー県ハート・ヤイ郡内にある同郡警察署及び第9地区警察本部庁舎を初めとする当局関連施設を狙った破壊活動を計画していると警告しているようです。 同筋によると、ソンクラー県サダオ郡内のパーダンベーサー地区及びサムナックカーム地区内に展開する筋から、破壊活動の準備の為に複数の幹部クラスがマレーシアからタイ国内に密入国したのが確認されているようです。 一方、南部国境三県域内に展開する情報当局筋によると、15日に発生した広域連続爆破事件は、300万バーツの懸賞金をかけ当局から身柄を追われているBRNコーディネート首領の
マセー・ウセン容疑者が首謀し、主に女性構成員が訓練をかねて爆発物を隣国から持ち込み、ターゲットへ仕掛ける作業に関与していたとの情報を得ているようです。 また、約100人は居ると見られている関与した女性の多くが当局側から身柄を追われ逃亡中の容疑者の妻で、マレーシア領内で小型爆発物の密輸入の為の訓練を受けていたと見られているようです。 タクシン首相(当時)が昨年7月に南部国境三県域を視察訪問した際に、公正な取り扱いを家族に約束し出頭を促すためにナラーティワート県ヂョアイローン郡内にあるマセー・ウセン容疑者の自宅をサプライズ訪問し、北部とは極端に違う出迎えを受けた事で話題になりました。
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