サーティット首相府大臣は、3回に渡ってアピシット首相が絡む放送中継の際に放送事故が発生した事を受け、原因解明の為に政府広報局ch11放送局長のスリヨン・フンタサーン氏を同局スラーッターニー支局長に更迭し、後任に同支局長のラタナー・ヂャルゥンサック氏を据える人事を発令した。
この更迭人事は、24日9:00から放送が予定されていたアピシット首相の定例政見放送が配信トラブルの為に2時間遅れで放送される事態になった事を受けたもので、5月にも定例政見放送がトラブルにより30分遅れて放送された他、4月には内務省からアピシット首相が非常事態宣言を発令する際にも同様にトラブルが発生していた。
これらのトラブルに関してスリヨン氏側は技術的な問題であると説明しているが、サーティット首相府大臣側は作為的・人為的にトラブルが引き起こされた疑いがあるとして専門の調査委員会を設置し事実関係を究明する方針である事を明らかにした。
ch11またはNBTは、サマック政権時代に構造的に政府や実業家が放送内容に介入できないタイTV(TPBS)に対抗して公正な報道を展開する政府系の"中立"放送局(サマック元首相発言まま)として構造改革が進められ、民主主義市民連合系のASTVと二極に別れて偏向報道を展開(アヌポン陸軍司令官発言まま)していた。
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