刑事裁判所は8日、民主党のステープ幹事長から提出されていた選挙委員会委員4人(内1人は辞任済み)を相手取った職務履行義務違反の訴訟を受理し審理を開始する決定をしました。 一方、同じく民主党のステープ幹事長から提出されていた選挙委員会委員4人を相手取った名誉毀損訴訟に関しては不受理を決定しました。 今回の決定に先立ち民主党のステープ幹事長は、タイ・ラック・タイ党による小政党の買収疑惑問題に絡んで選挙委員会側が買収された小政党に対してのみ明確に処分を決定する一方で、タイ・ラック・タイ党に対しては一切処分を下していないのは職務履行義務違反に当たるとして刑事訴訟を提訴すると共に、あたかもタイ・ラック・タイ党ではなく民主党が小政党の買収に関与したと思わせる発言を選挙委員会がしたとして名誉毀損訴訟を提訴していました。 尚、名誉毀損訴訟に関して刑事裁判所側は、名誉を毀損したとされる選挙委員会側の発言は政党に対して向けられたもので、個人に対して向けられたものではないとした上で、ステープ幹事長の提訴は個人の心証にもとづくものでしかなく、必ずしも一般人をしてステープ幹事長の名誉を傷つけたとの心証を与えるものではないとして不受理を決定していました。
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