選挙委員会委員長のワーサナー・プィムラープ警察大将は4日朝、故郷のピヂット県内にある自宅で記者会見に応じ、これまで度々今の仕事には飽き飽きしている、早く止めたいと発言していた事に関して、今でも同じ気持ちでいるが、6月から8月にかけて300以上の地区で実施される地方選挙の実施を実現させるためにも、選挙委員長として辞職する訳にはいかないと発言しました。 一方、三裁判所が新委員で公正な総選挙を実現させるために選挙委員会委員の総辞職を求めている事に関しては、自分が委員に選ばれるまでに6ヶ月間かかった事を例に挙げ、新委員を選出する事が容易なことではない事を強調し、あらためて三裁判所側の勧告を受け入れる意思がないことを明らかにしていました。 また、記者会見の席上では、民主党政権時代に資金洗浄取締局の事務局長だった頃は民主党に近い人物と言われ非難され、そして今度は選挙委員会委員に選任されたらタイ・ラック・タイ党に近い人物であると非難されてきた。また、就任に際しては清廉な選挙を実現する為に誠実公正を旨に職務を遂行すると心に決めていたが、いざ就任してみると人材が限られている選挙委員会では、選挙違反摘発に関係する証拠等の収拾に効率性を発揮できず、また警察のように召喚に応じない者に対して逮捕状を申請する権限も無い為に、結果として選挙違反の摘発に遅延が生じたり政治家に法律の抜け穴をつく機会を与えてしまったと釈明するシーンや、2001年2月6日の総選挙に先立って二つの大政党から出馬の打診があり、一度は政界への転出も考えたこともあったが、過去にグリアンサック元首相の近くで仕事をする機会等を通して政界は自分には向かないと判断していたこと、また地方選挙区では住民の冠婚葬祭にまめに顔を出すような人物に住民が投票する傾向があるため、政界入りを断念していたと語るシーンも見られていたようです。 全然関係ないですが、最近ストレスがたまっているのか、タバコの本数が増えているワーサナー委員長は、タイ国内で販売されていない銘柄をいつも吸われているのですが、ちゃんと関税を払って正規にタイ国内に持ち込まれたものなんでしょうかね?
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