アピシット首相は17日昼過ぎ、同日招集された特別閣議の場で現在施行されている非常事態宣言の解除を見送る方針を確認した事を明らかにした。
アピシット首相によると、見送り決定は最短で正常化を実現させる為には依然当局側が非常事態宣言で規定された規則の一部を施行する必要があること、政治改革に向けた取り組みに関して依然野党側と合意に至っていない状況にあることを考慮して決定した事を明らかにした。
しかし、同日未明に発生した民主主義市民連合幹部のソンティ・リムトーングン氏襲撃事件が今回の決定に影響を与えたとの指摘は否定した。
また、この特別閣議で政情不安定による影響をもろに受けている観光関連の活性化を国家的問題として取り組む方針を確認すると共にチュムポン観光・スポーツ大臣に対して対策方針の策定を指示する決定をした。
一方、ネーションの英字速報は17日、来月にドバイで開催されるタイ観光フェアーの主催者として出席する為にアピシット首相が4日間の日程で同地を訪問すると報じた。
ドバイは国外逃亡中のタクシン元首相が身を寄せていた地として知られている。
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