タクシン元首相はイギリスのテレビ局スカイ・ニュースとのインタビューの中で、軍と政府が国民を殺害しているにもかかわらず事実を隠蔽していると主張した上で、改めて現在の政治対立は国王による調停でしか解決する事ができないとの認識を示した。
また、同じ日に行われたイギリスのテレグラフ紙とのインタビューの中では、政府が逮捕された反独裁民主主義同盟の幹部を釈放しなかった場合には更なる情勢激化を呼び込むことになると警告した。
その上で、首相在任中に反対派勢力との対話による解決の呼びかけを頑なに拒否していた事でも知られるタクシン元首相は政府に対して、幹部の拘禁では問題を解決する事はできない、過激な手段は過激な情勢を呼び込むだけである、政府は赤服軍団との対話による相互理解に努めるべきであると呼びかけた。
また、タクシン元首相はインタビューの中で、赤服軍団を指揮していた、背後で糸を引いた、赤服軍団を扇動していたとの指摘を何れも強く否定した上で、あくまで彼らを支持していただけだったと主張した。
同元首相によると、仮に自分が戦いを指揮していたのであれば、もっと上を行く戦略で戦いに臨んでいたはずなのだという。
更に、タクシン元首相は、今回の鎮圧により少なくとも5人が死亡したが、軍側が遺体を隠していたと主張した。
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