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タイ通【 政治経済 】
投稿日時: 2009-03-15 00:45 2009-03-14 22:45

タグ: [ バンコク ] [ 地元新聞 ] [ 解散・選挙 ]

首相、オックスフォードでジャイ氏と直接対決

 13日から15日の日程でイギリスを訪問中のアピシット首相は、現地時間14日午前母校であるオックスフォード大学のSt. John”s Collegeで行われた講演後の質疑応答の際に不敬罪に問われもう一つの母国であるイギリスに帰国中の二重国籍を持つジャイ・ウンパーコン氏に対して「(不敬罪から)逃げていないのであれば、何故ここにいるのか?」とやり返す場面が見られた。

 また、講演の中では現在タイは帰路に立たされているが、民主主義が後退する事は絶対に無いと明言した。

 1973年10月14日から現在までの民主主義をキーに行われた講演では、牽制と均衡が確保された健全な政党政治の育成を意図した1997年憲法により、多大の犠牲の上に立ってきたタイの民主主義は確固たる方向に向かい始めたが、唯一政治家により憲法の規定が歪められる事を想定していなかったが為に、国民からの最大の支持を背景にした政治家により 憲法により保障されていた透明さをおざなりにした大衆政策を施行し不正を蔓延らせてきた為に、民主主義の本質的な意味が問われ始め、結果として路上で抗議活動が展開され、軍政が再度タイに戻り、国民からの一定の称賛を得られると共に1年後に民政に復帰し、その後の総選挙で再度旧政権勢力が実権を握るという、民主主義の前進と後退を繰り返すという道を歩み続ける結果になっていたと語った。

 更にアピシット首相は、自分は透明やグッド・ガバナンス(タンマピバーン)と引き替えにした最大票は認めない。安定した民主主義を達成させる為にも透明とグッド・ガバナンスを基本に置いた政治改革を前進させていく考えである。また 現政権が取り組む大衆政策は 経済開発とセットにする事により全ての階層に公正をもたらす事を意図したものであると語った。

 その上でアピシット首相は、タイの民主主義の方向性に関しては明言できない。何故なら西側の民主主義国家でさえ達成する為に一世紀という年月を要したものであるからである。しかし、今はっきり言える事は、タイの民主主義が後退する事は無いということである。現在タイの民主主義は帰路に立たされているが、喩え障害があろうとも国民自身が正しい道を選択し民主主義を前進させ続けるからであると語った。

 また、講演の最後にオックスフォード大学は自分及び国家の為に全てを正しく行うべきであるという事を教えてくれたところであると語り会場から拍手喝采を受ける場面も見られた。

 一方、講演の後に行われた質疑応答の際に不敬罪を政府と軍を守るために利用していると指摘したジャイ・ウンパーコン氏に対してアピシット首相は、不敬罪の規定は個人の権利保護と言われ無き中傷を抑止する事を意図したタイ人一般に適用される名誉毀損罪と同様なものであると指摘した上で、自分は不敬罪の適用基準の明確化に取り組むことを宣言した最初の指導者であると語ると共に自分は訴えられたら逃げずに裁判の場で戦い続けてきたと語りジャイ氏を挑発した。

 この挑発に対して、私は逃げていないと受け答えたジャイ氏に対してアピシット首相は、逃げていないなら何故この場にいるのだと皮肉混じりにやり返した。

 当時ジャイ氏は赤色の服を着こみ手には赤服軍団の象徴である足の裏をかたどったタオ・トップを所持していたという。
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