ナラーティワート県ランゲ郡内で19日、約300人の住民が学校を取り囲み女性教師2人を人質にし、同県ルゥーソ郡内で発生した警官襲撃事件で逮捕された容疑者2人の釈放を要求するという事件が発生しました。 事件は15時頃に発生し、人質にされた2人の女性教師が住民等から暴行を受け負傷を負う事態にまで発展したようですが、最終的に当局側が約500人の当局関係者を投入し人質の救出に成功しているようです。 (タイ時間 16:10掲載 16:30更新) ------------------------------ その後の報道では、住民等が学校を包囲した際に校内にいた8人の教師をイスラム教徒と仏教徒に分け、学校包囲に関与した女性の住民が仏教徒だった2人の女性教師に対して殴る等の暴行を振るい2人に重傷を負わせ、約10分後には住民等全員が学校を後にしたと報じていました。 一方、救出された女性教師の1人はマスコミに対して、最初にヘルメットで顔を隠した数人の男が学校に乱入し、更に後から男達に呼ばれた顔を隠した数人の男女に手足を縛られ監禁状態におかれ、同時に一味が学校の拡声器を使用してヤーウィー語で地元住民に19日昼前に逮捕された2人の容疑者の解放を要求する為に学校前に集まるよう煽動し、その際に複数の者に棒きれ等で暴行を振るわれたが目隠しをされていたため顔までは解らないとマスコミに語っていたようです。 また、学校がある村の副村長によると、当局側が学校前に到着したのは、既に学校を包囲していた住民等が引き上げた後だったようです。 一方、南部国境三県域では18日20:40頃に、パッターニー県ノーンヂック郡内で学校の警戒作業を担当していた16歳と18歳の住民男性がバイクの二人乗りでパトロール先の学校へ向かっていた途上で、路上脇に潜んでいた人数不明の一味が銃を発砲し負傷を追うという事件が発生していました。 (タイ時間 22:15追加)
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