民主党のオンアート報道官は、総選挙をボイコットした民主党に対してタクシン首相がミャンマーのアウンサン・スーチー女史の名前を出して非難した事に関して、首相の独裁指向を如実に表したものであると皮肉りました。
オンアート報道官は、アウンサン・スーチー女史は正当な選挙に勝利した事を認めない軍事政権側により軟禁状態に置かれているという事実を示した上で、先のタクシン首相の発言は、まさしく不当な選挙に勝利し自らが独裁者になることを自己申告したに等しいものであると指摘していました。
一方、今回の総選挙について感想を聞かれたオンアート報道官は、今回の総選挙は徴用した応援団がリングサイドを囲った中で、ボクサー一人がリング上に立ってパンチを飛ばしている様なものであるとした上で、所詮インチキ試合の勝者は国を誤った方向に導くのみで長く栄えることはないと皮肉混じりに語っていました。
尚、中央選挙委員会は、他人に投票に行かないよう訴える行為は刑事訴訟の対象になり得るものの、政党が総選挙に候補者を送り込まない行為は憲法で認められた権利に則ったもので違法性は無いとの見解を示していました。
因みに、タイでは投票は国民の権利だけでなく義務とされている関係で、支持者(政党)がいない国民の事を考慮して投票用紙には"選ぶべき候補者(政党)がいない"というチェックボックスが設けられていたりしてます。
【解散・選挙の最新記事】
タイの地元新聞を読む