18日までに、海軍司令官のサティラパン海軍大将現在の政治情勢に強い憂慮を表明した上で国民に対して恩讐を乗り越え三裁判所の判断・取り組みを尊重するよう呼びかける異例の声明を発表した他、陸軍最高司令官のソンティ大将が、軍の将来に関するビジョンや南部問題に関する進捗・取り組み状況について奏上申し上げ国王陛下の思し召しを今後の取り組みに反映させる為に国王陛下に特別の拝謁許可を願い出ていた事が明らかになっています。 また、今回の異例の動きに対してタイ・ラック・タイ党内で不満の声が上がり、またクーデーターに対する懸念が指摘されている事を受け、元空軍最高司令官のコンサック暫定国務大臣が国軍最高指令長官以下三軍の長等を自宅に招いていた事も明らかになっています。尚、表向きには各長の現職就任2周年を祝うためとしているようですが、具体的な協議内容は明らかになっていません。また、チャリット空軍最高司令官は国外訪問中の為欠席しています。 サティラパン海軍大将及びソンティ大将とも、軍部側に政治に介入したりクーデターにより政権を掌握する方針は一切無いと語っているようですが、ソンティ大将の発言等から10月に行われる軍部トップの定期異動でタクシン警察中佐やタイ・ラック・タイ党関係者に近い士官学校第10期卒業組が軍部の中枢を掌握することにより、軍内部の安定が脅かされ国家情勢が激化する事を食い止めたいとの思惑が強く働いているとも見られているようです。 2-3ヶ月前にネーション紙に記載された未確認情報によると、タクシン首相(当時)はソンティ大将を陸軍最高司令官に据えることに難色を示していたようですが、最終的に国王陛下のご意向で陸軍大将への就任が決定していたようです。
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