チャート・タイ党のソムサック副党首(農業・協同組合大臣)は17日、2人の死亡者、400人以上の負傷者を出した7日に行われた強制排除行動を指示した責任を取り首相は辞職するべきであるとする国軍司令官を始めとする4人の軍司令官の見解に対して賛意を表明した上で、現在強制排除行動に関する真相の解明を進めているプリーチャー・パーニチャウォン氏を委員長とする委員会の調査により政府ないしは首相が強制排除行動に関与していた事が明確になった場合は連立政権から離脱する用意があることを明らかにした。
この発言は、前日夕方に放送されたch3のニュース番組の中で行われたインタビューの中で、4人の軍司令官及び国家警察本部長が強制排除行動に対する責任を取り首相は辞任するべきであるとの考えを遠回しに示した事を受けたもので、同日朝の新聞各紙は軍側による静かなクーデターとのセンセーショナルな見出しでこの発言を報じていた。
また、マッチマーティパッタイ党のアノンワン党首は、首相は強制排除行動に対する責任を取り辞任するべきであるとするアヌポン陸軍司令官の見解に耳を傾け、首相自らがアヌポン陸軍司令官と話し合いの機会を持つべきであるとの見解を示したが、連立離脱の可能性に関しては未だ決断の時に至っておらず、他の連立与党と充分に協議した上で是非を決める方針であることを明らかにした。
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