上院議員のニラン・ピタックワチャラ氏(ウボン・ラーチャタニー)は、先にタクシン首相が民主主義と国内の安定を望む国民からのハガキを受け付けるために専用の私書箱"888"を開設すると発表した事は、国内を二分し不安定な情勢を煽るものであると指摘しました。
この私書箱は、事実上タクシン首相・政府を支持する国民からの支持表明ハガキを受け付けるためのものと見られており、また私書箱に寄せられたハガキを官邸の敷地内に積み上げ"如何に多くの国民が民主主義と安定を望んでいる"かを市民集会側に見せつけ、明確に政府を支持する国民は善で市民集会参加者側は悪であるという線引きを行う意図があるとも指摘されています。
また、タクシン首相の発表を受け、早速各地の票のとりまとめ役やタイ・ラック・タイ党関係者がガムナンや村長にハガキを住民に配り政府を支持する文章を書かせるよう命じる動きも確認されているようです。
今回の私書箱設置に関して、ニラン上院議員は、政府側が意図的に国内を二つのグループに分けグループ間の対立を煽ることを意図するものであると指摘した上で、政府主導で行われた選民化が如何に情勢を悪化させ最悪な事態を誘引するものになったか、政府側は過去の動乱から学ぶべきであると指摘していました。
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