大政党による小政党買収問題を調査するために選挙委員会内に組織された調査委員会の秘密報告書(5月8日付け)で、タイ・ラック・タイ党副党首のタンマラック・イサラーングーン・ナ・アユッタヤー大将(当時防衛大臣)、同副幹事長のポンサック・ラクタポンパイサーン氏(当時運輸大臣)及び防衛庁付きの参謀部門総責任者でタンマラック大将の秘書官的存在だったトライロン・イントラタット大将及び同副責任者のパドゥンサック・グランサノ中将が買収工作に関与したとした上で、不可分の関係にあるタイ・ラック・タイ党及び党首のタクシン・チンナワット警察中佐の法的責任も免れないと報告していた事が明るみになっているようです。 報告書によると、タンマラック大将はタイ・ラック・タイ党の政権維持を安堵するために小政党を買収し単独候補者選挙区になる恐れがあった小選挙区への候補者擁立を促し、ポンサック氏側はタンマラック大将に協力し小政党の党員データの書き換えに関与したとしているようです。 仮にこれが事実でまた選挙委員会が公正に職務を遂行していれば、重大な選挙違反行為であるとしてタイ・ラック・タイ党に対して解党処分が下されるという事もあり得ます。 尚、この調査委員会の報告に基づき、これまでに買収された側であるタイ国家開発党及びタイ大地党の二党に対して解党処分が下され、また党員データを書き換えた選挙委員会の職員に対して処分が下されていますが、買収した側の大政党に対する処分は保留になっています。
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