選挙委員会委員長のワーサナー・プゥムラープ警察大将は10日、激励に訪れた市民等を前に自身は犠牲者的な立場にある事を強調した上で、誰がどの様に現在の危機的状況を作り上げたかを証拠づけるビデオを含む資料を適切な時若しくは自分の死後に公開すると語りました。 また、ワーサナー委員長は、改めて現在の任務を継続する事を明らかにした上で、15日に各党党首や内閣秘書官、憲法裁判所秘書官等を交えやり直し総選挙の期日について協議を行う方針を明らかにしていました。 尚、この提案に対してチャート・タイ側は、選挙期日を決めるのは政党の任務では無いこと、またテレビを通して参加を呼びかけるなど、取り組む姿勢に誠意が感じられず、むしろイメージ向上を期したスタンドプレイ的色合いが濃いとして参加を見合わせる方針を決定しています。 一方、タクシン暫定首相は、再度政界に戻るものの次期首相指名は辞退する方針を党本部に伝えたとされる事に対して、その方向で考えてはいるが、いずれにしても政治情勢を見極めてから最終判断するつもりであると語っていました。 また、やり直し総選挙では党員の応援演説に駆けつけるのかとの質問に対しては、まだ党首だからねとのみ答え、また、比例代表名簿に名を連ねるかとの質問に対してはノーコメントだったようです。 因みに、タイ・ラック・タイ党は10日、やり直し総選挙に向けて作成した、向かって左端に応援演説に駆けつけた住民に向かってワイをしているタクシン暫定首相の大きな写真を使用し、「国家・国民の問題解決を喜んで引き受けまっせ」という様な意味の文言が記された大型ポスターを公開しています。
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