サマック首相は24日、同日行われたカンボジアのフン・セン首相との電話協議で28日にカンボジアのシェムリエップ県内でカオプラウィハーン遺跡周辺の国境紛争地を巡った緊張状態の緩和に向けた二国間協議を行う事で合意に至ったことを明らかにした。
先にカンボジア国内で総選挙が行われる27日以降に同国側が二国間協議の再開に応じる見通しであることを明らかにしていたサマック首相によると、28日に行われる二国間協議は外相レベルで行われる予定で、また、カンボジア側は国際連合安全保障理事会への緊急会合開催要請を撤回する意向を示していたという。
これに先立ち、国際連合側は24日(タイ日付)行われた協議で、緊急会合開催の是非に関する判断を保留する決定を下していた。
同日付のバンコクポスト紙によると、この決定に先立ちASEAN外相会議に出席中のサハット副首相がサイドラインの場で主要常任理事国の外相に対して二国間協議による解決を目指すタイ側の方針に理解を得られるよう働きかけていたという。
参考
首相、カンボジアの総選挙終了後にカオプラウィハーン情勢は改善に向かうタイの地元新聞を読む