17日に放映された実体不明の分離主義組織幹部による武装闘争休止宣言以降も南部国境三県域内に於ける不穏な動きは収まる気配を見せず、21日昼前にはヤッラー県ラーマン郡内で、何者かによって荒らされた仏教系住民所有の果樹園内の現場検証作業中だった警察官を狙った爆破が発生し、郡警察署副署長を含む6人の警察官と果樹園を所有する男性が負傷を負った。
尚、報道により現場検証に向かっていた警察車両の現場到着に会わせ爆発が発生したとするものもある。
同郡内では、19日朝、バイクで路上を走行中だった47歳の仏教系住民男性が何者かに銃解され死亡するという事件が発生していた。
また、同県ガーバン郡内では18日3:00前、ゴム農園内で作業中だった27歳の仏教系住民男性が何者かに銃撃され負傷を負った。
更に、同県グロンピナン郡内では、"武装闘争休止宣言"が放映された約3時間後の17日14:30前、人数不明の一味が路上の警戒作業中だった軍関係車両に向け銃を乱射し、軍関係者1人が負傷を負った。
パッターニー県ヤッラン郡内では、21日昼過ぎ、5-6人と見られる一味が、郡警察署裏手にある警察官住宅に向け銃を乱射すると共にバイク爆弾を爆破させた上で、路上に鋲を撒きながら逃走するという事件が発生したが、幸い人的な被害は無かった。
更に、同日午後同郡内で、警察官住宅に向け銃を乱射した一味の行方を追っていた当局と人数不明の一味との間で約30分間に渡る銃撃戦が発生したが、幸い当局側に人的な被害は無かった。
また、同県ガポー郡内では21日朝、小型トラックを運転中だった41歳の村長が何者かに銃撃され重傷を負った。
更に19日夜半から20日0:00過ぎにかけて、同県パナーレ郡内で、バイクに乗った2人組の男が、バイクで路上を走行中だった25歳のイスラム系住民男性を射殺したのを皮切りに、警備の任務に就いていた48歳の村自警組織に所属するイスラム系住民男性を射殺し、更に学校内に設置された軍の臨時駐留地に向け爆発物を投げ込み軍関係者1人に負傷を負わせるという事件が発生した。
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