サマック首相は6日放送された定例政見放送の中で、空港で首相を逮捕する計画があると発言した覚えはないとした上で、首相の発言を誤って伝えたマスコミ側がデマの流布の張本人であると指摘した。
これは、中国訪問中にサマック首相が、中国・ブルネイ2ヶ国への公式訪問を終え4日に帰国する際に、空港で首相を逮捕する計画があると発言すると共に、民主主義市民連合のソンティ・リムトーングン氏が尊敬しているとされるチャリット元空軍司令官が計画の背後で関与している事を強く示唆した事に対して、各界から首相自らによるデマの喧伝であるとして批判が高まっている事を受けた発言で、サマック首相によれば、一審で実刑判決を受け控訴中の名誉毀損訴訟について記者から聞かれた際に、出廷しなければ通常の法手続に則り逮捕されてしまうので、事前に判決公判の期日を知らせておいて欲しいと語った事が誤って報じられたもので、自らは一切そのような発言はしていないのだという。
しかし、4日に行われた帰国直後の記者会見の際に、空港で逮捕発言は作り話では無く、ある人物から電話で寄せられた具体的な情報に基づいた発言である。もし作り話であれば、もっと具体的な話をしていた筈であると語っていたことと矛盾している事に関しては一切説明は無かった。
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