サマック首相は29日朝、公共の電波を利用して公の場で同首相を精神が病んでいると"診察"した、医師でもある民主党所属下院議員のマーリニー・スカウェートウォラキット女史に対して医療倫理に基づいて処分を下すよう医師会に対して要請した。
この発言は、先に下院議会で開かれた不信任審議の際にマーリニー女史が、野党からの攻撃に対して気色を失い個人攻撃により本題から話を逸らすような子供じみた対応しか取ることが出来ない"精神を病んでいる"首相は、一国の指導者としての資質に欠けていると指摘した事を受けたもの。
このマーリニー女史の発言に対して首相は定例政見放送の中で、マーリニー女史が下院議会という公共の場で"精神分析"を行い、結果を暴露する行為は医師の倫理に反していると指摘した上で、医師会に対して医療倫理に基づいて同女史に対する処分を検討するよう要請した。
しかし、サマック首相は放送の中で、同女史の発言が、アピシット民主党党首を始めとする野党議員に対するサマック首相の数々の不適切発言を受けたものである事に触れることは一切無かった。
また、サマック首相は、マーリニー女史が議場内で、甘い飲み物とケーキばかり食べている同首相を子供呼ばわりした事に関しては、議会内では甘い飲み物しか提供されておらず、他に選択肢は無かったと反論した。
タイの地元新聞を読む