17日午前、反民主主義市民連合派関係者50人前後が選挙委員会本部前に集まり、前日同地で抗議活動を展開した民主主義市民連合が辞任を要求したソトシリー・サタヤタム女史及びソムチャイ・ヂュンプラスット氏両委員を激励すると共に、同連合側が激賛した3委員に見立てた人形を燃やすなどして、同3委員を非難した。
現行憲法の起草に関与した事でも知られるソトシリー女史は、これまで親タクシン派・新政府派で構成される反連合派にとって目の敵の存在と目されてきたが、最近では中国国内でタイ・ラック・タイ党前党首代行のヂャートゥロン・チャーイセーン氏を初めとする同党元幹部と面会した疑惑が指摘されているなど、タクシン派との接近を図っている疑惑が指摘されている。
また、ウドンターニー県県都内中心部では、同日午前、コミュニティー放送局の主催者が、同局の放送により動員された50人前後の男女を率いて、連合ウドンターニー支部の活動方針発表演説会を妨害し、連合側が衝突を避ける為に移動した県知事公邸前にまで追いかけ再度妨害活動を展開し、両者睨み合いの事態になった。
この妨害活動を率いたクワンチャイ・プライパナー氏は、タクシン政権時代にも、コミュニティーラジオ局の放送で住民の動員をかけて、連合のセミナー会場を包囲しメンバーや参加者を軟禁状態に置いた上で、連合の幹部等に石や靴を投げつけるという過激な抗議活動を煽動した人物としても知られている。尚、この抗議活動には、当時タイ・ラック・タイ党所属だった同県選出の2人の下院議員も関与していた。
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