プラチャラート党のサノ党首は1日、サマック首相による強制排除発言が情勢の最悪化を招く事に繋がると指摘した上で、連立政党の存在を無視したサマック首相独断による「政治情勢解決」に向けた取り組みによって引き起こされた情勢の最悪化に対してはサマック首相自身が全責任を負わなければならないと指摘した。
この発言は、前夜行われたプラチャラート党、チャート・タイ党、プゥア・ペーンディン党及びマッチマーティパッタイ党の連立4党を交えた合同協議を受けたもので、この協議が連立政権内に亀裂が発生している事を象徴するものとして捉えられている事に関して、チャート・タイ党のバンハーン党首は、この合同協議がサマック首相による強制排除発言を受けて行われたものであ事は認めたが、何らかの政治的な優位性を追求したり、パラン・プラチャーチョン党に対して何らかの圧力を加える意図は一切無かった事を強調している。
しかし、今回の合同協議への参加を見合わせたルゥアム・ヂャイ・タイ・チャート・パッタナー党のプラシット幹事長(財務副大臣)は、パラン・プラチャーチョン党抜きで行われた合同協議により、連立政権内に対立が発生しているとのイメージがもたらされる事に繋がると強い不愉快を示した。
更に、パラン・プラチャーチョン党ナコン・ラーチャシマー県選出下院議員のピロム・パラウィセート氏は、首相の方針に反対であるなら連立政権から離脱するべきであると言い切り、今回の合同会議の開催を強く非難した。
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