下院議会野党(民主党)国会対策委員会のサーティット委員長は21日朝、メディアへの介入を強めているヂャクラポップ首相府大臣の罷免を要求する、下院議員164名の署名がされた書状をプラソップスック上院議長に提出した。
野党側は、同首相府大臣が職権を乱用し、政府広報局系のch11を政府のマウスピースにすると共に特定の事業者へ利益を誘導する手段として同局を利用しただけでなく、放送免許が失効する地方の親タクシン派系のコミュニティーラジオ局に対して政府広報局が配信する憲法改正関連の報道等を放送する事を条件に免許の更新に特別な計らいをすると約束した事が罷免事由にあたると指摘している。
尚、同首相府大臣が反独裁民主主義同盟幹部だった時代に行われた外国人記者クラブでの発言が不敬罪に当たると指摘されている問題に関しては、今回の罷免事由には含まれていない。
書状を受け取ったプラソックスック上院議長側は、書状の内容及び署名の正当性をチェックした上で、遅くとも26日までに罷免の是非に関して審査を行う国家汚職防止取締委員会宛に書状を回送すると共に上院議員全員に対して書面で事実報告が行う見通しであることを明らかにした。
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