社会活動家のチャーンナウィット・ヂャリヤーヌグーン氏は3日、プレーム枢密院評議会議長を中傷するビラの配布に関与した事は認めたが、同議長の失墜を狙った組織的な動きに背後から関与しているとの民主党側の指摘に関しては否定した上で、民主党側が憲法改正反対の一貫で、組織的な失墜を狙った動きという話をでっち上げているとの考えを示した。
発言の中でチャーンナウィット氏は、独裁に反対する土曜日の人々の集会の際にプレーム議長を中傷する小冊子の配布に関与し逮捕された事がある事は認めたが、同議長を中傷するCDを配布する等の組織的な動きには一切関与しておらず、また、その様な動きがあることも知らないとし、また、元タイ・ラック・タイ党党首代行のヂャートゥロン・チャーイセンーン氏と大学時代の同期だったとされている事に関しては、あくまで同期として知っているだけで個人的な付き合いは無いとした。
同氏によると、元バンコク副知事で民主党所属のサマート・ラーチャポンシット氏も大学時代の同期で、また、同党のステープ幹事長は大学の先輩、同党副党首のアピラック・バンコク知事は後輩だというが、何故か、アピラック知事と大学時代に同期だったパラン・プラチャーチョン党のヨンユット・ティーヤパイラット氏の名前は氏の口から出てこなかった。
一方、チャーンナウィット氏の発言に関して、民主党のテープタイ幹事長補佐は、資産背景や組織力から、チャーンナウィット氏がプレーム議長の失墜を狙った組織的な動きを背後から糸を引いている大物では無いことは充分に承知しているとした上で、同氏は、組織的な動きの首謀者に繋がるジグソー・パズルの一部であるとの考えを示した。
同幹事長補佐によると、大学の後輩としてヨンユット氏の名前が出てこなかったのは、チャーンナウィット氏側に組織的な動きに関して何らかの後ろめたさがある事の現れだという。
参考
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