中央選挙委員会委員長のワーサナー・プゥムラープ警察大将は4日、中央選挙委員会に対する非難が噴出している事に不快感を表明した上で、現在の政治情勢は主要政党四党の政治を巡った争いに起因しているとの考えを示しました。 更にワーサナー委員長は、タイ・ラック・タイ党、民主党、チャート・タイ党、マハーチョン党の主要四政党による争いにより、タイ国内の経済、社会、安全保障だけでなく民主主義そのものにまで損害を与えたと非難しましたが、自らの責任を認める発言は一切聞かれませんでした。 一方、投票用紙の記入台が第三者の目に見える位置に変更されていた事が投票の秘密を保障した憲法に違反すると指摘されている事に対しては、「マスコミ側が先入観と偏見とテクノロジーを駆使して無理矢理違憲であると煽ったからだ!」と語り、更に憲法第7条の規定に基づき国王陛下に暫定首相の任命を要請した者達が一切発言に責任を負っていないのは一体どういう事なんだとまで語っていました。 因みに日本ではお猿さんでもするらしい"反省"はタイ語で(ガーン)・ピヂャーラナー・トワ・エーン、"責任"はタイ語で(クワーム)・ラップ・ピット・チョープと言うのですが、タイではこれらを意味する単語は第三者に向けた発言やスタンドプレー的一人称発言の際に使用される事が多いようですね。
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