タクシン首相は昨日、現在の不安定な政治状況を打破する為に4月2日に予定されている総選挙日の引き延ばしに応じる用意があることを明らかにすると共に、民主党党首のアピシット・ウェーッチャーチーワ氏等野党三党の党首と政治改革に関して話し合う用意があることを明らかにしましたが、野党側は「時既に遅し」として首相の提案受け入れを拒否すると共に先の宣言通り総選挙をボイコットする方針を再確認しました。
一方、タクシン首相は、民主主義市民連合側が五日間の期限を設け無条件辞任を迫っている事に関しては、衆愚の法理に応じるわけにはいかないと語り、辞任の可能性を否定しました。
今回のタクシン首相の呼びかけに対して野党側は、タクシン首相は国民が求めている政治改革に真剣に取り組む姿勢を見せていないとした上で、タクシン首相が国民に示すべき回答は一つのみであるとして、受け入れを拒否すると共に当初合意通り総選挙ボイコットを堅持する方針を明らかにしました。また、民主党のオンアート報道官は、タクシン首相の呼びかけは何が何でも選挙をやりたいとの意思表示でしか無いと非難していました。
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今回のボイコット決定を受け野党側は、それぞれ各選挙区で住民に経緯説明を行う方針を明らかにしています。また、民主党は3月4日に経緯説明の為の集会を都内王宮前広場ラーマ5世像前で開催する方針を明らかにしています。
一方、タクシン首相は、3月3日にサナーム・ルワンで開催が予定されているタイ・ラック・タイ党主催の集会の場で、"全てを話す"方針を明らかにしていました。
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