タクシン首相は、国民の誤解を解く目的で主にシン社の一族保有株式売却に関する経緯や通信事業法を改定した疑惑に関する説明をしたためた書簡を作成し、本日中に持ち場の地元住民に説明する為にタイ・ラック・タイ党所属下院議員宛て発送する予定になっていることが明らかになっています。
タクシン首相は、今回の書簡作成について、「私を陥れようとしている良からぬ考えの者」によってもたらされた国民が抱いている疑問に答えるためのもので、それ以上でもそれ以下でも無いと語っていましたが、民主党のアピシット党首は、まず首相が言う「私を陥れようとしている者」が日増しに増加している事について自己分析を行って、現在の政治状況が自分自身に由来しているという事実を突き止めた上で発言するべきであると皮肉った上で、書簡と言う手段によらず、まず異なった意見に耳を傾け同等の立場で議論する機会を設け国民の前で堂々と疑問に答えるのが本筋であると指摘していました。
一方、タイ・ラック・タイ党副党首のスダーラット・ゲーユラッパン女史は昨日までに、バンコクを地盤とする所属下院議員に対して、書簡の内容に基づき地元住民に説明して回るよう指示を飛ばしているようです。因みにバンコクでは、近々都議会議員及び区議会議員の選出選挙が行われる予定になっています。
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