スラポン副首相兼財務大臣は14日、タクシン元首相付きの最高政策顧問だった事で知られるパンサック・ウィンナラット氏を財務大臣付き政策顧問として受け入れる意向を確認した。
この発言に先立って、タクシン元首相側がパンサック氏を初めとする元首相付きの主要顧問を財務大臣付き顧問に据えるよう政権側に働きかけていたと伝えられていた。
同大臣は発言の中で、パンサック氏は元首相付きの最高政策顧問として重要な政策の策定等に関与してきた人物として顧問に最も最適な人物であるとの考えを示した上で、氏側が顧問就任を受け入れる受け入れないに拘わらず必要に応じて氏からのアドバイスを仰ぐ意向であると語った。
しかし、パンサック氏が財務省の政策方針を策定する為の会議に出席していたと指摘されている事に関しては確認を避けた。
パンサック氏は、タクシン元首相付き最高政策顧問として、貧困層に国有の遊休地の所有権を分配し、更にその所有権を担保に小規模事業資金を提供する資産の資本化政策を始めとするタクシン政権時代の重要な大衆・経済政策の立案に関与したキーパーソンとして知られ、またタイ・ラック・タイ党結党間もなくフィンランドで行われた秘密協議で、王室の影響力を極力排除した大統領制に準ずる欧米型共和制の創成を目指すとするフィンランド宣言の策定にも関与していたとも指摘されていた。またパンサック氏は、タクシン政権時代に政策のキーパーソンとして国外メディアに名前が度々登場した一方で、国内メディアに対しては目立たぬ存在との立場を貫き滅多に名前が登場する事が無い"重要人物"として知られていた。
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