国家安全保障評議会のチャリット議長代行(空軍司令官)は12日、ブリラム県やウドンターニー県の県選挙委員会前で抗議活動を展開している住民の多くが黒幕の指示を受けた者等に金銭で動員されている事を明らかにした上で、衆愚の法理を持ち出し選挙委員会の職務遂行に抗議する様な行動は民主主義の精神に反していると非難した。
しかし、背後で指示している黒幕や動員方法等の詳細に関しては明らかにしなかった。
この発言は、パラン・プラチャーチョン党所属候補者にイエローカードやレッドカードが発行された事に抗議する住民等がブリラム県やウドンターニー県内で抗議活動を展開している事を受けたもので、チャリット議長代行は、選挙委員会の職務遂行に対する法の精神に則った抗議活動は規模の大小こそ違え国内外で起こりえる民主主義の精神に適ったものであるとの考えを示した上で、それとは対照的に己独自の規範を持ち出して選挙委員会に圧力をかける事を意図して現在行われている抗議活動は民主主義の精神を逸脱したものであると指摘した。
しかし、議会の開催時期の目処が立てば自ずと抗議活動が鎮静化するとの考えを示し、現在行われている抗議活動が最悪の事態にまで発展する可能性に関しては否定した。
参考
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