東北地方19県住民連合は6日、ブリラム県内4選挙区で当選を決めたパラン・プラチャーチョン党所属の候補者全員の当選を取り消すべきであると指摘した。
尚、同県内で当選を決めた12人の内、第一選挙区から出馬し当選した3人は選挙委員会により再出馬が認められないレッドカードが発行され、国家法制委員会(委員長ミーチャイ元国家立法議会委員長)が7日午前に選挙委員会側の判断を承認し当選取り消すが確定している。
連合代表で県内の選挙区に民主党から出馬し落選したチャイヤワット・シンスウォン氏(元パランタム党党首、元工業大臣、民主主義市民連合幹部)は発言の中で、先に県選挙委員会前で行われたレッドカード発行に抗議する住民による抗議活動は、県選挙委員会の弱体を狙ったパラン・プラチャーチョン党に通じる大物の指示の元で行われたものであるとして、県選挙区内で当選を決めた残りの9人の同党所属候補に対しても同様に当選取消の処分を下すべきであると指摘した。
チャイヤワット氏によると、先に行われた県選挙委員会前での抗議活動は、県選挙委員会委員長及び違反行為調査担当委員を県外に追い出し、更に約4,000万バーツの資金で委員を買収し選挙委員会内に対立を引き起こす事により県選挙委員会自体の機能を弱体化させる事を意図して行われたもので、また県内のガムナンや行政機構関係者、村長等の地域リーダーに対して影響力を行使できる実力者が背後で指示して、逝去されたガラヤニ王女への弔意を示すための記帳に向かうと騙して1人あたり300バーツから500バーツで住民を動員して県選挙委員会前の集会に参加させていた事が明らかになっているという。
一方、ブリラム県内の選挙区で当選を決めた残りの9人の候補者は6日、県都警察署に対してガセーム県選挙委員会委員長及びサンウォン違反行為調査担当委員を職務遂行義務違反で告発した。
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