先にパラン・プラチャーチョン党との連立を決定したアノンワン幹事長を始めとする党幹部の判断を受け入れると発言していたマッチマーティパッタイ党のプラチャイ党首は2日、事前に党首に報告する事無くパラン・プラチャーチョン党を中心とした連立政権の成立を宣言する為の共同記者会見に出席したアノンワン幹事長に対して強い不快感を示した。
それに対してアノンワン幹事長側は、既に電話で報告し了解を得られていると主張した上で、プラチャイ党首に対して日頃の発言に注意するべきであると語り、強気の姿勢を示した。
発言の中でプラチャイ党首は、党会議の決定に基づきマッチマー会派系のアノンワン幹事長及びスントン副党首に連立参画に向けた交渉役を委ねた事は認めたものの、パラン・プラチャーチョン党との連立に関しては党首の承認を得ておらず、また同党首と対立が伝えられている両名が所属するマッチマー会派に関しては、選挙期間中に独自に選挙運動資金を提供するスポンサーを探すように申しつけていたにも拘わらず、それすら実現していないことから、既にマッチマー会派は党内に於ける発言権を失っていると指摘した。
その上で自ら敢えて党規に反する行動に出た両名及びマッチマー会派に対しては、党からではなく社会から制裁を受ける事になると指摘した。
尚、既にパラン・プラチャーチョン党との連立が既成事実になっている事に関しては、党の42の公約を実現する為には同党との連立も良しとしたが、何れにしても自ら連立参画を申し入れる事はせず、パラン。プラチャーチョン党のサマック党首側から直接自分に対して連立参画の要請を行うべきであるとした。
一方、ソムサック・テープスティン氏夫人でもあるアノンワン幹事長側は、既に電話でプラチャイ党首や党の主要な出資者であるアマリン副党首に対してパラン・プラチャーチョン党との連立を決定した事を報告し特に反対意見は聞かれていなかったと主張した上で、むしろ党内で激しい党首降ろしの動きに晒されているだけでなく、党首資格欠格の申し立てが選挙委員会に対して為されているプラチャイ党首こそ発言に注意するべきであると語り、強気の姿勢を示した。
参考
タイの地元新聞を読む