・8日未明、ソンクラー県テーパー郡内で、夫人と一緒にゴム農園内で作業中だった46歳のイスラム系住民男性が何者かに銃撃され死亡。男性はパッターニー県パナーレ郡内の副村長(一部英文報道は村長と報じる)。 ・8日早朝、軍・警察の混成チームはナラーティワート県スンガイ・パーディー郡内15ヶ所で集中摘発を行い、11人(報道により13人)の身柄を拘束すると共に拳銃や銃弾、爆発物の製作に転用可能な尿素系肥料等を押収。 ・8日9:00過ぎ、ヤッラー県バンナンサター郡内で、31歳(報道により30歳)の仏教系住民女性が自宅前で待ち受けていたバイクに乗った2人組に銃撃され死亡。女性は雇用促進策により一時期郡庁内で働いていた。警察は、女性が3ヶ月前に夫と離婚していたことから、男女関係のもつれの可能性も含め捜査を開始。尚、事件の発生状況に関しては、女性が県都内での所用を終え帰宅したところで銃撃を受けたとするものや、郡内にある市場に向かうためにバイクで路上を走行中に銃撃を受けたとするものがあるが、銃撃から逃れるために逃げ回っていたと思われる女性の遺体が自宅の裏手から発見されていることから、後者は誤報と見られる。 ・8日午後、ヤッラー県ラーマン郡内にある農園内で、48歳の治安担当副村長と2人組の男との間で発生した銃撃戦により副村長及び2人組の両方が死亡。副村長の応戦により死亡した2人組は、何れも30万バーツから50万バーツの懸賞金をかけられ身柄を追われていたRKK実行部隊地域幹部。尚、報道によっては副村長と村自警組織メンバーの息子と2人組との間で銃撃戦が発生し、副村長と2人組が死亡し息子が軽傷を負ったと報じている。 ・8日午後、パッターニー県サーイブリー郡の警察当局は、昨年11月24日発生した校長が殺害された上で遺体に火を放たれた事件に関与した容疑で逮捕状が発行されていた30歳の男を逮捕。 ・8日夕方、ソンクラー県テーパー郡内で、1日に同県ヂャネ郡内のガソリンスタンド内にある7-11前にバイク爆弾を仕掛け起爆した容疑で25歳の男が逮捕される。 ・8日夕方過ぎ、パッターニー県県都内で、2ヶ所の公衆電話、携帯電話用の電波塔、電柱が連続して放火された他、放火された電波塔脇に偽爆弾が仕掛けられる。 ・国内治安維持部隊第四地区前線指令部は8日、一連の不穏な動きに関与した容疑でインカユット司令本部内に女性3人を含む126人、ヤッラー県内の国家警察本部ヤッラー支部内に21人の合計147人(報道により142人とするものも)の身柄を拘束している事を明らかに。 ・9日朝、ヤッラー県ラーマン郡内で、ゴム農園内での作業を終え帰宅の為にバイクで路上を走行中だった28歳(報道により34歳)のイスラム系住民男性が、バイクに乗った2人組に銃撃され死亡。一部報道は、男性は村自警組織のメンバーと報じる。 ・9日朝、軍・警察の混成チームはナラーティワート県ルゥーソ郡内3ヶ村内で集中摘発を行い、RKKの実行部隊地域幹部4人を含む69人の容疑者の身柄を拘束し、爆発物の製作に使用されたと見られる部材、銃器類や銃弾を押収。 ・9日朝、ヤッラー県県都ラムマイ地区内にある沼で、手足を縛られた25歳から30歳くらいのイスラム系住民と見られる男性の遺体が発見される。死後3日程度経っていると見られる。 ・9日昼前、ナラーティワート県ランゲ郡内で、路上脇に潜んでいた人数不明の一味が情報収集作業を終え本隊に戻る途上にあったレンジャー部隊関係者4人を載せた小型トラックに向け銃を乱射し、銃撃戦を展開した後に路上に偽爆弾を放置したり鋲を撒布しながら逃走。この銃撃戦でレンジャー部隊に所属する自警組織員2人が重傷。 ・第四地区国軍本部は9日、ヤッラー県ガーバン郡、バンナンサター郡及びヤッハー郡内で施行されている夜間外出禁止令を9月12日から10月中旬までのラマダン期間中に限り一時解除する方針を決定。
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