首都圏警察本部のアディソン本部長は10日、南部国境三県域内に於ける不穏な動きが首都圏に波及する恐れがあるとして、管下に対して主要な地点・施設を中心にパトロールを始めとする警戒を強化するよう指示した事を明らかにした。 発言の中でアディソン本部長は、第一地区陸軍本部から南部国境三県域に於ける一連の不穏な動きに関与している組織が首都圏内に於ける不穏な動きを計画している恐れがあるとの警告を受け、既に管下の幹部や関係機関を招集しニポン副本部長を総責任者として首都圏に於ける安全保障体制を強化する事で合意に至った事を明らかにした上で、主要地点に於けるパトロールの強化や管轄内の主要な地点に22の常設検問所や臨時検問所を設置し、特に深夜時間帯に於ける警戒を強化する他、ナンバーを付けていないバイクに関しては、バイクを押収し爆発物が仕掛けられていないか調査すると共に運転手を拘束し事情聴取を行う方針で臨む予定であることを明らかにした。 一方、公安警察局のラピーパット局長は、第一地区陸軍本部から警戒情報を受けておらず、また局内でも南部情勢が首都圏に波及する恐れがある様な前兆を掌握していない事を明らかにした上で、いずれにしても警戒情報がある限りは油断する事無く情報収集に努める方針を明らかにした。 また、ミャンマー政府から激しい弾圧を受けているイスラム系少数民族のロヒンギャ族のグループが分離主義組織に合流しているとの指摘がある事に関しては、これまでにタイ領内に密入国を図る動きが確認された事はあるが、分離主義組織に合流している事を裏付ける具体的な情報の存在は否定した。 ロヒンギャ族に関しては、これまでに度々密入国未遂で摘発され、最近では4月にサトゥーン県沖合の海上で40人前後のロヒンギャ族が密入国未遂で摘発されていた。摘発された者の多くがバンコクや南部国境三県、マレーシア国内等で職を探すために密入国を試みたと証言しているという。 参考
http://www.nationchannel.com/xnews/index.php?news_id=8217 (ビデオ、中間部分)【南部情勢の最新記事】
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