憲法起草作業委員会のプラソン委員長は10日、国家安全保障評議会のソンティ議長が陸軍司令官退官後に政界入りする事は、戦場とは異なる新たな地雷原に足を踏み入れる事に等しいと指摘した上で、同議長に対して慎重に検討した上で政界入りを決断するべきであると警告した。 これは、ソンティ議長が陸軍司令官を定年退官した後に政界入りするとの憶測が飛び交っている事を受けた発言で、プラソン委員長は民主主義体制下で認められた個人の権利として同議長の政界入りを拒む理由は無いとしたものの、クーデターで実権を掌握して以来9ヶ月間の間に一端は実権掌握を受け入れた国民の心が同議長から離れ始めているだけでなく、国民に実権掌握維持を目指した政界入りとのイメージを与え、更に新憲法案が国民投票で否認された場合には、クーデター勢力の実権保持の為に旧憲法を廃案にし新憲法の制定に動いたとの印象を国民に植え付け国民の評議会に対する反感を煽る事に繋がるという事を充分に理解した上で、慎重且つ総体的に検討した上で政界入りを決断するべきであると指摘した。 一方、ソンティ議長は10日、ブンロート防衛大臣が前日に同議長が陸軍司令官退官後に政界入りし、党首という立場ではないものの、ある政党の比例代表区擁立候補として次期総選挙に出馬すると断定的に語っていた事に関して、顔に笑みを浮かべながら直接同防衛大臣に聞いて欲しいと語るに留め、同大臣の発言に対して直接的なコメントを避けた。 また、同席していたブンロート防衛大臣も記者団の質問に対してノーコメントの姿勢を貫いた。 * TITVの報道によると、政府との合同協議に臨むためにソンティ議長とブンロート防衛大臣が政府官邸に到着した際に、不吉の前兆と考えられているオオトカゲ(トゥア・ングゥーン・トゥア・トーン)二匹が官邸の敷地内に出没していたのが目撃されているようです。(同局は丁寧に携帯のビデオ機能で撮影したオオトカゲをニュースの中で放映していました)
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