国家立法議会議員のチャイアナン・サムタワーニット氏は29日、政界に進出する意向を明らかにすると共に、最終的に現実的且つ国益に適った政策方針を持っているマッチマー会派とルゥアム・ヂャイ・タイ党の何れかに合流して活動していく方針を明らかにした。 また、マッチマー会派を率いるソムサック・テープスティン氏から党首就任の要請を受けていると伝えられている事に関しては、ルゥアム・ヂャイ・タイ党に合流したとされているソムキット・ヂャートゥシピタック氏の動向及び新憲法の内容が明確になった後に自らの身の振り方を決める意向であるとすると共に、次期総選挙においては政権の一画を担う気概で望みたいとした。 嘗て憲法裁判所判事や憲法起草議会の議長を務めた事もある法学者としても知られるチャイアナン氏は、タクシン政権時代に民営化されたゴーフォーポー社(EGAT・旧電力発電公社)の会長に就任したものの、タクシン前首相一族のシン社持ち株のテマセク社への売却はゴーフォーポー社の国外企業による支配への布石であると抗議して辞任し、その後民主主義市民連合の活動に合流していた事でも知られる。また、昨年3月には同氏の自宅前で爆破事件が発生したのも記憶に新しい。尚、ゴーフォーポー社は昨年3月に民営化は違法であるとの判決が下され公社に復帰している。 一方、マッチマー会派のソムサック氏は、あらためてルゥアム・ヂャイ・タイ党に合流せず独自に党を結党する方針を確認すると共に、同党と協調する可能性に関しては将来の話であり両者間の対立を誘発しないためにも今現在は明言するべき事柄ではないと述べるに留めた。 更に、ソムサック氏は、依然ソムキット・ヂャートゥシピタック氏やルゥアム・ヂャイ・タイ党の行く末に懸念を抱いている事を認めたが、キーパーソンの引き抜きを行ったり自会派内で両天秤をかけている者を迫害する方針は無いとした。
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