反独裁民主主義同盟は22日開かれた集会で、「本日のハイライト」と称して高等裁判所判事と高級官僚との電話の会話及び最高裁判所所長秘書官と高級官僚との電話の会話の断片を記録した二つのテープを公開した上で、プレーム枢密院評議会議長が国王の訓辞の主旨を歪めクーデター実現の為の手段として悪用したと指摘した。 テープを公開した幹部のヂャクラポップ・ペーンケー氏によると、テープは昨年4月25日に国王が憲法・行政裁判所判事に訓辞を与えた際に、当時の野党や民主党が要求していた国王による暫定首相の任命を拒絶した上で、三裁判所が共同で4月2日に行われた総選挙の有効性に対する判断を含めて危機的な状況にある国家の救済に動くべきであると指摘した事を受けて交わされた電話会話で、位的には幹部クラスでは無いプレーム枢密院評議会議長に近いとされる判事が高級官僚に電話をしている事が、プレーム議長が己の野望実現の為に国王の訓辞の主旨を歪め、総選挙を無効化し、選挙委員会委員の罪を問い実刑判決を下させ、更にクーデターを実現させ、タイ・ラック・タイ党に対する解党判断に繋げた事を覗わせているのだという。 公開されたテープの音声は極めて不鮮明で殆ど聞き取りが不可能な代物だったが、ヂャクラポップ氏によると、会話の中では総選挙の無効化及び選挙委員会委員に対する辞職勧告の決定に向けた会話が記録されているという。 同盟は、先に権威がある人物と社会的に知られた人物3人の会話の断片を国家安全保障評議会を崩壊へ導く決定的な情報として公開すると予告し、またマスコミの間では評議会のソンティ議長が陸軍司令官のポストをタクシン前首相にねだった模様を収めたテープが決定的な情報として公開されるのでは無いかとの憶測が飛び交っていた。
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